最初に断っておきますと、私にはこれのチケットを買う財力などありません。
私の意思に関係なくチケットが買われ、気がついたら引きずっていかれていたという次第でございます。まあせっかくの機会ですし来てしまったからには楽しもうと開き直って見てまいりました。
演出、構成は流石という感じでした。音声、照明などもトリックに気付かせないためだけではなく、客を楽しませるための配慮が感じられました。目玉であるイリュージョンも舞台上に留まらずに舞台下や客席、ライブ映像の向こうなども使っていて、視線を散らすための罠だとわかっていても楽しめるいい舞台だったと思います。
さて、あとはトリックですが。
困ったことにほとんどトリックがわかってしまったんですね。
まあこれに関しては手品についてのある程度の知識と、「見破ってやるぞ」という心構えがなければわからないようなものなので、これに関してはそういう見方をしている私が悪いわけで、単純に楽しみたいという人は大丈夫だとは思います。
サクラはちょっとわかりやすかったですけどね……。
文責:柚木千夜