第18夜 「インフィニティ∞波の上の甲虫」 (映画)

前に取り上げた「波の上の甲虫」の映画版です。
映画の方も良かったら取り上げますと言っておきながら取り上げる気はまったくなかったのですが、予想と期待をはるかに上回る映画だったため思わず取り上げます。
ただし今回は短めです。あしからず。

肝心のストーリーはというと、映画が始まって途中までほぼ原作通りのストーリーで進んでいきます。
原作では日記と手紙の対立だったものを小説と映画の対立という形に置き換えたのは、映像化のための変更という以上のものを感じますがそれはさておき。
この映画でもっとも衝撃を受けたのはやはりエンディングなのですが、当然原作とは違う結末になっています。

ところが。
ところがです。

原作と違うエンディングでありながらそのエンディングはもっとも「波の上の甲虫」的なものだったと私は思うのです。
ただしそれはイコールで「原作を読んでないと話についていけない電波映画」ということでもあると思います。
世間的な評価が得られないとしたらそこらへんが原因だと思います。見に行くなら原作読みましょう。


文責:柚木千夜

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