第15夜 F.E.A.R.「トーキョーN◎VA The Revolution」 (TRPG)

近頃新作TRPGがどしどし発売されていますが、あえて全部はずしてトーキョーN◎VAを取り上げます。
なぜって新作一つも買ってないので。誰か私にルールブックを買ってやってください。

トーキョーN◎VAというゲームがTRPG業界に与えた影響は計り知れないでしょう。 舞台の概念、シーンの区切り、プレイヤーへの経験点などそれまでのTRPGの常識を覆すようなシステムをふんだんに搭載し、Revolutionの発売から三年以上たった今でもたくさんのプレイヤーによって遊ばれているようです(少なくとも我々は遊んでいます)。

ではトーキョーN◎VAがどのようなゲームなのかを説明いたしましょう。
このゲームは俗に第二世代ゲームと呼ばれる、キャラクターを記述するためのゲームです。
システムの大半はキャラクターを表現するために費やされ、またシナリオそのものもキャラクターの活躍の場として捉えられます。
ただしRevolutionになってから大きな変革がありました。
キャラクターにかかわるルールは以前のままのキャラクター志向ルールなのですが、シナリオ(アクト)にかかわるルールは明らかにストーリー志向を意識したものになっています。

つまりこれはどういうことかと言いますと、「自分のキャラクターを主張する」ゲームから「他人のキャラクターを尊重する」ゲームになったということです。
それぞれ立場の違うキャラクター達を使ってストーリーをうまく完結させるためにはPC間で利害を調整し、全員が納得のいく形で話をすすめる必要があります。
こう書くと取り立ててすごいことでもないのですが、お互いにひき立て合ってこそプラスサムゲームであるTRPGを真に楽しめるということだと思います。

と偉そうに書いてみてもTRPGは相性もあるのでなんとも言えないのが現実なわけですが……。
では、XYZ。


文責:柚木千夜

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