今回から日本映画特集に突入いたします。(全三回予定)
第一弾は真田広之主演の「真夜中まで」。以下あらすじ。
ジャズトランペッターの主人公は、殺人事件を目撃してしまったホステスを偶然助けたところから事件に巻き込まれていく。
二人で逃げながら証拠探しをする事になってしまうが、12時の舞台に間に合うようにしなければならない。今日は憧れのG.P.サリバンがステージを見に来るのだ……。
主人公が、逃げている最中に隠れたトラックの中でジャズの魅力を語ってくれます。ジャズのいいところは、初めて出会った相手でも一緒にセッションができる事だと。
偶然助けただけのホステスと協力し、時には喧嘩しながら事件に向かっていくこの映画はまさしくジャズの雰囲気に包まれています。
映像もアクションもさほど凄いわけではないですが、ジャズという大きな魅力を持っている映画、というのが総評でしょうか。
映画が終わって、スタッフロールが流れ出しても帰る客が一人もいなかったのがとても印象的でした。
落ち着いて映画を見たい人におすすめの一本。もう上映は終わってしまいましたが。
文責:柚木千夜