日本映画特集の最後は北村龍平監督のVERSUS。
この北村龍平という監督はいろいろとすごい人なのですが、ここには書きません。興味ある方は自分で調べてみてください。んで私にも教えてくれると助かります。
この映画もあらすじが説明できないというか、ひたすら戦う映画です。
アクションが売りなのはわかっていたので観る前からストーリーについては何も言わないと決めてましたし、ここでも触れないでおきます。
で、肝心のアクションですが。
なんと映画の半分以上がアクションによって埋め尽くされています。いや計ったわけではないので本当にそうかはわかりませんが、密度を考えると感覚的には8割がアクションシーンと言ってもいいでしょう。
ストーリーの中にアクションがあるのではなく、緊張感を保ったままテンポ良くアクションをつないでいくことで、アクションがストーリーを引っ張っているような印象を受けました。
実際かなり説明不足のまま話が進みますが、アクションの中でそれぞれの個性や立場が見えてくる様になっているので、その辺り一貫した主義のようなものが感じられます。
まあ結局のところアクションのアクションによるアクションのための映画といった感じです。
音楽もカメラワークも全てアクションを立てるために使われていて、アクションに関係ないところはばっさり切られてしまっていますが、正直なところ莫大な金をつぎ込んで撮った映画よりも限られた範囲内で出来る限り良いものを撮ろうとした映画の方が私は好きです。
その意味ではかなりオススメの一本。次回作ALIVEにも期待。
文責:柚木千夜